設備製品についてのご質問

ドラフトチャンバーについて

Q
スクラバーとは
A

排気ガス中に含まれる有害な化学物質や粒子などを洗浄やろ過によって除去処理する装置で、湿式・乾式・燃焼式などの種類があり、排ガス洗浄装置・除害装置とも呼ばれています。一般的にスクラバーと呼ばれていますが、本来は湿式排ガス処理装置のことを指します。
研究・実験用の排気設備に最も多く設備されているのは湿式および乾式の排ガス処理装置で、湿式排ガス処理装置は主に酸性またはアルカリ性ガスの除去に、乾式排ガス処理装置は主に溶媒ガスの除去に使用されています。

Q
スクラバー 仕組み
A

湿式は、気体と洗浄液を気液接触させて排気中に含まれるガスや粒子を除去する方式で、様々な種類があります。酸性ガスはアルカリ溶液で、アルカリ性ガスは酸性溶液を用いて中和処理しますが、水に溶けやすいガスの場合は水洗浄で処理する場合もあります。乾式は、活性炭などの吸着剤を充填した層に空気を通過させることによって、排気中のガスを吸着処理する方式で、乾式スクラバーなどと呼ばれることもあります。高性能フィルターを装備して微粒子を除去処理する方式もあります。

Q
スクラバー 構造
A

湿式は充填塔の中にシャワリングをして気液の接触面を大きくするために充填材を用いた充填塔式と、充填材を用いずに気液の接触させる無充填式があります。 乾式は装置内にフィルターを取り付ける形となっており活性炭や吸着剤が丸型カートリッジに入れられたカートリッジ式と角型フイルターに取り入れられたフイルター式の2種類があります。それぞれの形式には、中性ガス用、塩基性ガス用、酸性ガス用があり、それぞれの発生源に応じて選択して使用することができます。
型式は屋外に設置される大型のものと、実験室内に設置される小型のものがあります。

Q
ドラフトチャンバーとは
A

実験・研究操作においては、様々な化学物質や危険物質が使用されます。また、これらの物質の反応や複合による新しい物質の発生の可能性が常に伴います。これらの物質はガス状・粒子状など様々な形態で飛散する可能性があり、人体に影響を与えたり、与えうる可能性がある危険性から、作業している人や作業している場所にいる人達を保護する装置です。 ※「ドラフトチャンバー」という呼び方は日本独自のものです。 米国では「ヒュームフード」と呼ばれており、最近では「ラボラトリーケミカルフード」と呼んでいる団体もあります。ヨーロッパでは「ヒュームカップボード」と呼ばれています。 日本では一般的には「ドラフトチャンバー」または「ヒュームフード」と呼ばれています。 世界的に通用する呼び方は「ヒュームフード」です。

Q
ドラフト機種の選定方法
A

ヒュームフードは、使用目的や用途別にタイプが分類されています。
使用する薬品の種類や性状によって最適な内部の材質が異なったり、内部で行う作業によって高さや形状が異なるものもあります。
また、特定の用途向けに限定して設計されたタイプも存在します。
特定の用途別としては、主に以下があります。

  • 過塩素酸用
  • 酸性薬品用
  • 有機溶剤用
  • RI用
  • 防爆用

これらのヒュームフードは特定の用途に使用されるために内部構造や主材料が一般用途向けとは異なります。多種多様な機種の中から、お客様の用途に合ったタイプのものをご紹介いたします。当社までお問い合わせ下さい。

Q
ドラフトのエラー表示について
A

当社の一般的なドラフトチャンバーでは、異常が発生するとその異常個所に応じた警報が表示されるようになっています。

  • コード1(もしくはE1)・・・排気ファン過負荷異常
  • コード2~4(もしくはE*)・・・その他機器の異常(外部入力) 詳細は当社までお問い合わせ下さい。
Q
ドラフト・実験台の搬入について(分割搬入)
A

ドラフトチャンバーについては、基本上下分割版完成搬入となります。スペースの問題や搬入経路の問題で現地組み立て搬入も可能です。 実験台についてはサイドタイプはW1800までは完成搬入となります。W1800以上のサイドタイプと中央実験台タイプは基本ユニットによる分割搬入となります。
詳しくは当社までお問い合わせ下さい。

Q
ドラフトが吸わない・・・・(トラブルシューティング)
A

この様な状態になった時は、速やかに実験を中止してください。また、全く排気しない原因はいくつか考えられます。

  1. 1排気ファンベルトが切断している。
  2. 2排気ファンモータの故障。
  3. 3ボリュームダンパーが全閉。
  4. 4電源が切断されている。
  5. 5排気ダクトに大きな孔が空いている。
  6. 6排気口やダクトが詰まっている等を確認してください。もし、問題が解決できないときは、当社までお問い合せ下さい。