生物

DNA抽出キット

ヒトゲノムなどで注目を浴びている バイオテクノロジーが楽しく学べます。

DNAの抽出をおこなうための薬品およびチューブをキットにまとめました。DNAを目で見える形にするので、分子生物学への導入に最適です。

鳥レバーで安全に実験できます!

DNAが常に常温で安定であるように試薬が調整されているため、操作に時間がかかってもDNAが分解することはありません。

蛋白の分解酵素を使用していないため、試薬は常温で保管が可能です。

鳥のレバーからDNAの抽出が可能です。

低価格のため、生徒全員での実験が可能です。

危険な試薬(フェノールやクロロホルムなど)は一切使用していません。

約30分で抽出が可能で、授業時間内に説明・解説を行うことができるため、中・高生の実習に最適です。

仕様

1キット10名分
Cat.No. 144-200
抽出用試薬 3種(10回分)
solution1: DNAを安定に保ち、蛋白質を変性させる。
solution2: DNA抽出用に濃度を合わせる。
solution3: DNAを析出させる。
DNA保存液 15mlチューブ 10本
ろ紙 10回分
チューブスタンド 2個
価格 ¥30,000(税込¥33,000)
  • 実験には別途 乳棒、乳鉢等をご準備下さい。
  • すべての試薬類は下水に流すことができます。
  • ろ過した鳥のレバーやろ紙は、一般ごみとして廃棄ください。

DNA抽出キットのSolution 1,2,3の成分と働きについて

Solution 1:
Solution 1に含まれる成分はSDS・EDTA・Trisです。
SDSには蛋白質を変性させる働きがあります。さらに熱の働きを利用してDNAを包む核膜や細胞膜、その他の蛋白質を変性させてDNAを露出させます。
また、EDTA・TrisにはDNAを安定に保つ働きがあります。非常に強い緩衝作用をもつTrisは溶液のpHを一定に保ちます。また、キレート作用があるEDTAは核酸分解酵素からDNAをまもる働きがあります。核酸分解酵素が働くためには2価の陽イオンが必要です。溶液中の2価の陽イオンをEDTAがキレートすることによって核酸分解酵素によるDNAの分解を抑制します。
Solution 2:
Solution 2に含まれる成分は塩です。
DNA等の親水性物質の溶媒に対する溶解度は、共存する塩濃度によって変化します。DNAが溶解している溶液にSolution 2を加えると、DNAに水和している水分子が塩に奪われ、DNAが析出しやすくなります。
Solution 3:
Solution 3に含まれる成分はアルコール類です。
親水基を持つある種のアルコール類は水分子と結合しやすい性質を持っています。析出しやすい状態のDNA溶液にSolution 3を加えると、DNAに水和していた水分子をアルコールが奪い取り、水和していたDNAは析出します。また、Solution 3を冷やしておくことによって、さらにDNAの溶解度を下げることが可能になります。

カタログ

3種類の総合カタログをご用意

展示室

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