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概要

LABORATORY_vol2

535ドラフトチャンバーバイオハザード対策設備の要点危険な病原微生物や遺伝子組み換え実験による未知の遺伝子を取扱う分野では,物理的に生物材料の拡散抑制を行い,研究者への感染抑制を行うことが重要な課題です。それぞれの危険性のレベルに応じて,実験室設備を完備することが要求されます。●隔離方式例○:要×:不要レベルP1P2P3P4実験区域の隔離×実験区域の限定二重ドアまたはエアロック独立建物または同一建物内に完全隔離区域有資格者以外の立入り禁止×実験中のみ常時常時空調●気圧差●一定気流方向●排気実験区域の滅菌・消毒●作業域(キャビネット・実験台など)●実験室××※(HEPA)××※(HEPA)※換気扇などの強制排気を停止しないで実験する場合はHEPAフィルタ取りつけなどの措置が必要。○×○×○○HEPA○表面消毒○○HEPA○全室ガス滅菌排水滅菌××塩素120℃加熱汚染物および廃棄物の処理○○○○バイオハザード対策用キャビネット●クラスⅡ●陰圧アイソレーター(動物用)●クラスⅢ一般設備●パスボックス(UV,ガス)●オートクレーブ×××××エアロゾル発生実験のみ×××○常時常時×○○不可不可○○○(両面)排気ガス処理装置排風機実験台戸棚・薬品庫・ワゴンクリーン・ハザード・環境試験施設/機器動物関連施設/機器医学研究・検査施設・RI施設グローブボックス廃水処理装置メンテナンス技術資料バイオハザードに対する安全策は,次の5点に集約されます。(1)病原体に関しては,その危険度に応じ,それぞれの実験設備を完備。(2)実験設備は,バイオハザード対策用キャビネットや排気システムを駆使し,確保。(3)取り扱い資格者を限定し,危険に関する知識の習熟と徹底。(4)器材の選定,取り扱い,滅菌を徹底し,確保。(5)遺伝子組み換え実験の場合は,実験内容に応じ,関連法規を参照の上遵守する必要があります。さくいん概要・ガイドクリーンルーム・クリーンベンチ●設備の基本設計条件例基本設計条件としては,主として次のような事項があげられます。1)危険度のレベルに応じ,十分な配慮が必要なこと。2)扱う生物材料の実験室外部への拡散抑制を最大目的とし,設備の運転中のみならず,異常時,保守時においても十分考慮された設備システムであること。3)危険度のグレード順に各室は他室(更衣室,シャワー室,エアロック室など)との間に,10~30Pa程度のマイナス圧差を段階的に設け,拡散,感染機会の抑制を極力図ること。4)実験室は隔離区域と清浄区域を明確に設けること。5)内装材は,気密性や耐薬性,不燃焼を考慮した材質の選定と,施工を行うこと。6)バイオハザード対策用キャビネットの負圧は,独立排気ファンで確保し,室内空調用の排気ファンと別系統とすること。7)設備は,運営,管理と一体となって初めて確保される。計画,設計,施工にあたっては,装置(内部装備)建築,レイアウト,管理体制,基準など,すべて一元化したシステム設計を行う必要があること。●バイオハザード対策空調フロー例外気処理ユニット外気CD排気ファン給気ダクトA冷暖房設備MDVDエアロック室排気HEPAチャンバー非常電源室内吹出HEPAボックスC対バ策イ用オキハャザビードネット排気ダクト風量調整高気密ダンパー動物ゲージクリーンユニットパスボックス・エアシャワーバイオハザード対策ケミカルハザード対策恒温(恒湿)室低温室パッケージエアコンB前室Aオールフレッシュ式パッケージエアーコンディショナーBクーリングタワーC循環ポンプD定風量弁や熱変換器を設けることがあります。*商品によっては,送料や据え付け費用が必要となる場合もございます。詳細はお問い合わせください。http://www.shimadzu-rika.co.jp/