ブックタイトルLABORATORY_vol2

概要

LABORATORY_vol2

032ドラフトチャンバー排気ガス処理装置排風機実験台戸棚・薬品庫・ワゴン性能試験Fume Hood厳しい性能評価に裏打ちされるゆるぎない信頼性。ANSI／ASHRAE-110（1995）規格による性能評価本規格はASHRAE（米国暖房冷房空調技術者協会：アシュレー）の制定するドラフトチャンバーの性能評価方法を規定したもので，ANSI規格（米国国家規格）として登録されています。この基準は，面風速，気流の流れ，封じ込め性能の各試験方法および試験室について規定しています。気流可視化試験面風速試験トレーサーガス試験クリーン・ハザード・環境試験施設／機器動物関連施設／機器医学研究・検査施設・RI施設グローブボックス廃水処理装置スモークテスタなどの着色ガスを流し，チャンバー前面ガラス扉開口面の風速の均一性を評価します。内部の気流の流れを目視により確認・評価します。EN規格（EN14175-3:2003）による性能評価作業者に見立てたマネキンの口付近で漏洩するガス濃度を連続的に採取，濃度測定し，ドラフトチャンバーの封じ込め性能を定量的に評価します。メンテナンス技術資料日本におけるJIS規格と同じ位置づけで，欧州において欧州標準化委員会（CEN）が承認した国家規格です。日本にはこれに準じた規格はありませんが，EN規格（EN14175-3:2003）の中の，「5.3封じ込め」「5.4封じ込め強度」について性能評価を実施し，より高い安全性を追求しています。内側測定試験外側測定試験ロバストネス試験さくいん概要・ガイドドラフトチャンバー卓上排気フードダクトレスヒュームフード排気ダクトドラフト設置開口面をゾーンに区分けし，ドラフト内部からトレーサーガスを放出。ゾーンごとに漏れを測定します。ドラフトのどの位置からどの程度の漏れがあるかを評価する静的評価試験になります。開口面の外側まで全体的に検出器を設置し，ドラフト内部からトレーサーガスを放出。前面サッシを上下させながら漏れを測定します。封じ込め性能が前面サッシの動きにどのくらい影響するかを評価する動的評価試験になります。放出器，検出器は外側測定試験と同様に配置し，ドラフトから400mm離れた位置でプレートを定期的に動作させ，その漏れを測定します。人の動きなど外乱に対する封じ込め性能を評価するロバストネス（強度）評価試験になります。気流シミュレーションによる気流可視化CFD（Computational Fluid Dynamics）による気流解析を実施し，最適なドラフト形状を設計しています。目には見えない気体の流れを可視化し，トレーサーガスによる性能評価のみではなく視覚的な評価をつけ加えることで，より一層信頼性の高い評価が可能となっています。直交構造格子系熱流体解析による評価数値解法：有限体積法/モデル：CBZ-Sc18排気風量：18CMM /使用開口高さ：340mm流速ベクトル表示流速コンター表示流線表示粒子表示流速ベクトル＋流速等値面表示