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概要

LABORATORY_vol2

104ドラフトチャンバーの設置についてReference Dataドラフトチャンバー排気ガス処理装置排風機実験台戸棚・薬品庫・ワゴンクリーン・ハザード・環境試験施設/機器動物関連施設/機器医学研究・検査施設・RI施設グローブボックス廃水処理装置メンテナンス技術資料さくいん概要・ガイドドラフトチャンバードラフトチャンバーの排気能力と排風量いろいろな実験によって発生する有害ガスを実験室から速やかに排出し,実験者の安全を守るドラフトチャンバーは,その排気能力が大きなポイントになります。一般的にドラフトチャンバーの排気能力は,前面開口部から流れ込む流入風速(制御風速)によって表します。この制御風速と前面開口部面積を掛け合わせることによって1分間に排出する風量(排風量)が求められます。この排風量を保証しているのが排風機となります。排風量は実験内容(使用する薬品,発生するガスなど)によって決定されるべきものです。労働安全衛生法の特定化学物質等障害予防規則,有機溶剤中毒予防規則の適用を受ける場合には,全開時0.4~1m/secの排風量が求められますが,設置環境の問題により所定の排風量が得られないときは使用時に前面扉の開口度をチェーンロックなどの方法で制限して所定の制御風速を確保し,監督官庁の了解を得ます。ドラフトチャンバーの設置場所ドラフトチャンバーはダクト,給排水,ガスなどの接続の問題もあり,一度設置すると移動が困難な装置だけに,設置場所には慎重な計画が望まれ,以下のような設置条件について十分な考慮を必要とします。(1)人がひんぱんに通行しない場所であること(2)作業状態が室内のどこからでも見渡せる場所であること(3)採光,通風上適切な場所であること(4)ダクトの横引や曲がりが少なくて済む場所であることダクトの設計と排風機(ファン)の選定について近年研究所など諸施設の高層化にあたって,ドラフトチャンバーから排気される有害ガスの処理とともに,ダクトの設計が重要な課題となっています。設計には空調コスト,排気物質の種類,搬送速度,騒音,ダクト経路(長さ・曲がり),材質など,さまざまな条件を考慮する必要があり,実験者と設計者の綿密な打ち合わせが必要です。ドラフトチャンバーと排風機(ファン)は単一のダクトで接続することが一般的です。また,特にドラフトチャンバーから有機系のガスを排出する場合には,ダクトの末端(排気口)の高さを屋根から1.5m以上とります。本カタログ掲載のドラフトチャンバーに搭載するファンは一般的な使い方に対応したものです。ダクトの距離や曲がりが大きい場所や搭載ファンを必要としないドラフトチャンバーを使用する場合には,別途別置きシロッコファンなど(P.134?149参照)をご使用ください。卓上排気フードダクトレスヒュームフード別置き排気ファンの設置例搭載ファンの設置例ベンチレーター別置きファンの天吊設置例排気ダクトベンチレーター防振継手ドラフト設置排気ファン排気ファンダンパーウェザーカバーダンパー排気ファン防振継手防振継手天吊架台複数のドラフトチャンバーのダクト接続搭載ファンを用いる場合搭載ファンの能力によって,ダクトの圧損が大きくない範囲で可能。別置きファンを用いる場合http://www.shimadzu-rika.co.jp/*商品によっては,送料や据え付け費用が必要となる場合もございます。詳細はお問い合わせください。