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概要

EDUCATION500

広範囲の研究に使える効率的な薄層クロマトグラフィ。薄層クロマトグラフィChromatography SystemCat.No.形名価格280-040 HCG-80一式\123,000(\132,840)●ガスクロマトの迅速性,ペーパークロマトの確実性を兼ね備え,広範囲の研究に使用できます。●操作が簡易で熟練を要しません。●移動式のアプリケータを使用しており,多数のプレートを作成するのに最適な装置です。クロマトグラフィ6化学Cat.No.品名形名仕様価格1 280-041スプレンダーHCG-80-1――\60,000250b(\64,800)吸着剤塗布2 280-042HCG-80-2A100×100mm \4,500用ガラス板1組(1 0枚入り)(\4,860)吸着剤塗布3 280-043HCG-80-2B25×100mm \3,500用ガラス板1組(1 0枚入り)(\3,780)吸着剤塗布750×100mm4 280-044HCG-80-3\12,800ガラス並列板80-2A・2B用(\13,824)5 280-045スポットカバーHCG-80-4――\6,400(\6,912)6 280-046乾燥棚枠HCG-80-580-2Aを10枚,80-2Bを40枚収容7 280-047貯蔵箱HCG-80-6――8 280-048展開槽二層式HCG-80-7内形寸法:W105×D35×H110mm\21,440(\23,155)\13,400(\14,472)\11,800(\12,744)HCG-80化学実験分子・原子模型測定器支持用器具加熱用器具安全・保護具分析装置薄層クロマトグラフィドラフトチャンバーTLCとは?「薄層クロマトグラフィ」という名称は長いので,その英文名であるThin LayerChromatographyの頭文字をとってTLC(ティーエルシー)と略称することが多く,「薄層クロマト」という略称も使われます。クロマトグラフィとは?吸着,分配,イオン交換,ゲルろ過などの現象を利用して,成分を分析する技術のことです。「クロマ」とは「色」を意味し,最初に植物色素を分離するのに用いられたため,この名が付きました。薄層クロマトグラフィのほかに,ろ紙を利用した「ペーパークロマトグラフィ」,吸着剤をガラス管に詰めて分離する「カラムクロマトグラフィ」,圧力をかけて分離を速めた「高速液体クロマトグラフィ(H P L C)」(合わせて液体クロマトグラフィと呼びます),展開溶媒の代わりに気体を利用した「ガスクロマトグラフィ」,分子量の差でふるい分けする「ゲルろ過」,イオン交換現象を利用した「イオン交換クロマトグラフィ」などがあり,分析の有力な手段の一つです。分析とは?物は一般に複数の成分の混合物なので,その性質を知るにはまず,成分に分離し,それぞれの性質を調べます。その技術を「分析」と呼びます。例えば,食用色素が多く使われている水性カラーペンを用いてクロマトグラフィ(成分分析)を行うとすると,この場合の実験方法は以下のようになります。1吸着剤を塗布した薄層プレートの下部約10mmの位置に,カラーペンの先で点(スポット)を打ちます。2その横に5?10mm程度離して,他色の水性カラーペンで点をつけていきます(図1)。3底部に展開液を入れた展開槽にプレートを立てて,スポットが展開するのを待ちます。4展開液がプレートの上端から10mm程度まで上昇したらプレートを取り出し,展開液の先端部にボールペンで印をつけ,乾燥させて色素の分離状態を観察し,分析を行います。1cmスポット展開先端スポット位置Rf値とは?展開距離を長くすれば,成分の色素斑点(これも「スポット」と呼ぶ)も長く移動します。同じ薄層プレート上なら,「標準物質」を並べて比較すれば,そのスポットが何であるかがわかりますが,展開条件(展開距離や温度)の異なる結果を比較するには,Rf値を用いるのが便利です。Rf値とは[原点から成分のスポット中心までの距離]を[展開距離](原点から溶媒先端までの距離)で割った値です。例えば展開距離が8.0cm,スポットまでの距離が4.0cmの場合は,Rf=4.0÷8.0=0.5となります。原点とは,初めに水性カラーペンをスポットした点を言います。R f値は,一般にその色素については,溶媒・薄層プレートが同一であれば一定です。c? a ? c a,?c?:各色素のRf値baa:スポット位置から溶媒の先端位置までの距離b,c:スポット位置から各色素の移動距離図1スポット位置図2色素の分離とRf値の求め方技術的なご相談はコールセンター0120-376-673または,E-mail soudan@shimadzu-rika.co.jp()内に記載された金額は税込価格(消費税率8%)です。591