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概要

EDUCATION500

熱の影響がない白色LEDでブラウン運動が観察しやすくなりました。ブラウン運動5物理ブラウン運動観察器Brownian Movement StageCat.No.形名台数光源価格1 127-526 BMA-12L 1台\4,000白色LED:1個(\4,320)電源:9V乾電池10台2 127-527 BMA-12L(006P)(別売)\40,000(収納ケースつき)(\43,200)■大きさ:W95×D75×H24mm■付属品:小形スポイト樹脂製カバーシート(5枚)※別途電池(006p)が必要です。●付属のスポイトで線香などの煙を入れ,その粒子が気体分子の衝突の反動で不規則に揺れ動くことを観察します。●光源に白色LEDを採用し,熱による煙の対流を抑えることで,よりブラウン運動を観察しやすくなりました。●クレンメルおよびメカステージタイプの生物顕微鏡で使用できます。●100?150 倍で十分に観察できます。取付例(生物顕微鏡にセットしたBMA-12L)1 線香に火をつけ乾いたペットボトルに煙をためます。注意線香の火を直接スポイトで採取しないように。スポイトの先端を焦がしてしまう。シャーレに煙をためてもよいがペットボトルだと使い捨てができるので便利。2カバーガラスを観察そうにかぶせます。3スポイトで煙を採取し,観察そうの横のスポイト挿入口から観察そうに入れます。4観察器の裏面にある電源を入れ顕微鏡のステージにのせます。ブラウン運動の観察実験5顕微鏡のステージを横から見ながら対物レンズをカバーガラスに接近させ,接眼レンズを覗きながら,対物レンズを遠ざけるように調節ネジを回して煙の粒子にピントを合わせます。注意考察対物レンズを近づけながらピントを合わせると,カバーガラスを壊し,レンズを傷つけることになる。また,カバーガラスの上のゴミは動いていないので煙の粒子と区別できる。1ブラウン運動は観察されたか。微粒子の大きさは均一であったか。2この観察器は光源にLEDを使用しているので熱による対流を抑えることができます。温度を変えてブラウン運動を観察してみましょう。力運動圧力波音熱光光源回折・干渉分光放電静電気磁気電源装置ブラウン運動とは1827年,イギリスの植物学者ブラウンは,花粉から飛び出した小さな粒子が水の中でたえず不規則な運動をすることを発見しました。これについて,アインシュタインは1905年,粒子の周りにある水の分子の運動がこの現象の原因であるとの理論を発表しました。『水の分子がたえず激しく運動をしていると仮定すれば,分子は水の中の粒子にたえず衝突しているはずである。粒子が大きければ,分子は四方八方から衝突するので粒子が動くことはない。しかし,粒子が小さければ,衝突する分子の数も少なくなり,ある瞬間にある方向から押された粒子は動くはずである』というのがアインシュタインの理論でした。この説は1908年にフランスの物理化学者ペランによって確かめられ,今日,この運動は発見者の名前をとってブラウン運動と呼ばれています。ブラウン運動は,温度が高くなると激しくなることから,分子や原子の熱運動が激しくなることが明らかになり,温度は熱運動の激しさを表す物理量であることがわかりました。大きな粒子は,四方八方から衝突の力が働くので動かないが,小さな粒子はある方向に押される瞬間があるため動くことがある。電流抵抗・回路電磁誘導電子エネルギー超伝導放射線技術的なご相談はコールセンター0120-376-673または,E-mail soudan@shimadzu-rika.co.jp()内に記載された金額は税込価格(消費税率8%)です。427