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概要

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生物顕微鏡のメンテナンスについて顕微鏡のメンテナンス1顕レンズの汚れについて・40倍以上の高倍率対物レンズで見える汚れの場合接眼レンズに汚れが付着しているケースが多く見受けられます。汚れが見えている状態で接眼レンズを鏡筒に差したままの状態で回してみてください。接眼レンズに汚れが付いている場合は汚れも回ります。・視野がぼやけるような汚れの場合観察時に視野がぼやけるような状態の時は,ステージ下のコンデンサの絞りが足りないか,対物レンズが汚れている可能性があります。ステージ下のコンデンサ絞りを絞って,ぼやけがなくなるかご確認ください。・対物レンズの汚れを見る方法接眼レンズを外して,右図のように通常と反対方向から覗くと10倍の虫眼鏡として利用できます。小さな汚れはスマートフォンの汚れを見るように少し斜めから見ると汚れが観察しやすくなります。レンズのクリーニング1レンズのゴミやほこりは,まずハケ付きブロアなどを用いて吹き飛ばしてください。2指紋など,その他の汚れが付着している場合には,レンズクリーニングペーパーに無水エタノールを少量含ませ,レンズの中心から外側へ,渦を巻くようにしてふきます。対物レンズ先端などの細かい場所は,先をとがらせた割り箸にレンズクリーニングペーパーを巻きつけて,同様の方法で清掃してください。3接眼レンズの汚れが清掃で除去できない場合,表面のコーティングが剥げている可能性があります。その場合は修理調整ができません。微鏡ガイド生物顕微鏡実体顕微鏡解剖顕微鏡鉱物(偏光)/金属顕微鏡デジタル顕微鏡顕微鏡デジタルカメラシステム倒立顕微鏡照明装置顕微鏡の手入れの仕方ーレンズのクリーニング通常1年に1度,油浸レンズでオイルを使用した時など,汚れたときはただちに行ってください。関連製品1.レンズのごみやほこりは刷毛つきブロアを用いて吹き飛ばし,できるだけ除去します。次にガーゼ(水洗いして糊気を落としたもの)に蒸留水をわずかに浸み込ませて軽くふき取ります。2.これで落ちないときは,先のガーゼまたは綿棒に少量の市販クリーニング液,エタノールを浸み込ませてふき取り,自然乾燥させます。3. 対物レンズは顕微鏡の中で一番大切なレンズです。分解しないでください。先玉のレンズと後側の露出しているレンズのみをふき取ります。衝撃を与えると光軸が狂うのでご注意ください。4. 鏡筒内にごみやほこりが入ると,簡単にはとれません。接眼レンズを外したとき,また,保管のときには,必ずキャップをするか,接眼レンズをつけたまま乾燥した場所(デシケータなど)に保管してください。5.油浸レンズの清掃方法・100倍の対物レンズの先に付着している油浸オイルをクリーニングペーパー又はキムワイプ等で吸い込ませるように除去する。※拭うのではなく,そっとあてて吸い込ませるようにします。これは,油浸オイルは粘着性があるためすぐにペーパーに染み込まない為です。・大まかなオイルをペーパーに吸い込ませたら,無水エタノールを付けたクリーニングペーパーで先端をふき取ってください。鏡筒の自然降下について1.鏡筒上下式のもの左右の粗動ハンドルを矢印の方向に互いに逆に回します。(図1)2.テンションコントロールリングつきのもの粗動ハンドル軸についているテンションコントロールリングを回して調整します。(図2)図1図2保管庫研磨機ご注意顕微鏡は精密機械です。精度保持の為,ミクロン単位の調整を行っています。光学部分の調整や取扱説明書に記載がない部分の調整が必要な場合は,販売店又は島津理化コールセンターへご相談ください。技術的なご相談はコールセンター0120-376-673または,E-mail soudan@shimadzu-rika.co.jp()内に記載された金額は税込価格(消費税率8%)です。129